桂川通信コメント
桂川通信コメント
作成日:2024/04/02
甲子園



 久しぶりの甲子園でした。3月18日月曜の朝9時。選抜高校野球大会の開会式と、続
く1回戦3試合の観戦です。途中で帰るつもりが、ゲームが面白く、夕方まで外野席に
いました(かなり寒かった)。

 10年以上前の前職のことはほぼ忘れましたし、懐かしさもほとんどゼロ。それでも甲
子園には春夏の高校野球で100回ほど、阪神タイガースの試合観戦(仕事外)で20回ほ
ど入場しています。天然芝のグラウンドも内外野の観客席も広々とし、ドームではない
ので空が高く、風が吹き渡り、銀傘上部等の電光掲示は進歩が著しい。しかし、そんな
外観面はともかく、高校野球らしい「泣ける場面」がいくつもあります。

 プロ野球とは違い、まず試合前、応援団が陣取る左右のアルプス席からエールの交換
があります。第1試合では、レフト側の関東第一(東京)がライト側の八戸学院光星(
青森)に向かって「フレーフレー、コウセイ」と大合唱。続いて、ライト側がレフト側
に「フレーフレー、カントウ」と返します。このシーンが好きで、いつもジーンと来ま
す。他愛のない話です。

 試合が始まって2回のオモテウラでは、先攻後攻のチームの校歌がそれぞれ流れます
。昔は、一方の校歌が流れる際、相手校の応援団員も立ち上がり、帽子を取って敬意を
表する、という光景を見かけました(昨今はただ聞くだけのようです)。この演出はセ
ンバツから始まって夏の選手権でも採用され、お馴染みかつ気分のいいものです。

 試合中の応援は基本、攻撃のときをメインにするのが礼儀。これも守られていて好感
が持てます。昨夏優勝した慶応(神奈川)のアルプス席は攻守にかかわりなく、いちい
ち大音量でずっと大騒ぎしていたらしく、賛否あったとはいえ、私は調子に乗り過ぎた
無礼な応援、何か勘違いしたマナー違反ではないか、と(テレビで見て)不快に思っ
ていました。

 ゲームセットのサイレンの後、本塁を挟んで両校が向き合い、一礼し、歩み寄って握
手を交わす、という慣例も好きです。初日は好ゲーム続きでしたが、第3試合の近江(
滋賀)と熊本国府(熊本)は、近江の投手の暴投で終わったため、本塁で向き合って一
礼した後、近江のナインはすぐに背中を向け、握手はしないまま。残念でした。

 甲子園のチケットは原則、前売りになり、外野も席が細かく指定されています。ひな
壇状の席はまだ寒く、左右とも多いときで半分ほどの入り。開会式は指定の席で観まし
たが、その後は他の観客と同様、好きに動き、左翼と右翼は最下段の通路でつながって
いるので、行き来できます。高校生のきびきびした動き、懸命なプレーは外野席からで
もよく分かり、これはさすがにトシのせいだとは思いますが、やはりいちいち泣けてき
ました。
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