桂川通信コメント
桂川通信コメント
作成日:2023/12/03
琵琶湖より愛をこめて



 関東方面で2019年にヒットしたという東映映画『翔んで埼玉』の続編『翔んで埼玉 
琵琶湖より愛をこめて』(ともに武内英樹監督)を観ました。11月下旬の封切直後で、
映画館に出向くのは久しぶりです。

 前作は、東京や神奈川からバカにされ、貶められている「埼玉解放戦線」が立ち上が
るという大型茶番劇。シリーズ2作目は関西に舞台を移しつつ、CGを駆使した壮大な
ほら話が続きます。

 埼玉に海をつくるため、和歌山・白浜の砂を入手すべく関西入りした埼玉解放戦線。
そこで彼らは、京阪神3都市からバカにされる滋賀のゲリラと出会い、甲子園地下にあ
る収容所で強制労働に苦しむ同志らを救おう、と新たな戦いに突入します。一方、片岡
愛之助演じる大阪府知事(これは熱演でした)は、大阪食文化「粉モン」の粉を各地に
ばらまいて「全国大阪化作戦」に乗り出したという、要約するのもアホらしい、全編冗
談の(ブラック)コメディです。

 若い人の間では、バカにすることを「ディする」というようです。今回は主に滋賀が
ディすられ、滋賀とは何かと縁のある私も平静ではおれなかった、というのはウソです
が、滋賀発祥の交通安全標識「とびだしとび太」が重要な脇役で登場したり、量販店チ
ェーン「平和堂」のHОPカードが出てきたり。面白く、笑える場面が多数ありました。

 何より映される小道具の設定やカメラ回しがうまく、脚本もよく練られているように
思えます。茶番劇だからこそ丁寧に作ろうと心がけているのかも、と考えました(雑駁
な茶番劇など観ておれませんから)。時々出てくる「さいたま市」の浦和と大宮の敵対
(綱引きでの激突)など、実感として飲み込めない場面もありましたし、関西が主な舞
台になっている限り、関東方面ではさほど受けないのでは、とも思いました。今回も閑
話休題です。
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