桂川通信コメント
桂川通信コメント
作成日:2022/07/17
西大寺駅前



 大和西大寺駅に出かけてきました。生駒に住んで20余年、何十回となく乗り降りして
いる近鉄奈良線と京都線が交差する乗り継ぎ駅です。  発掘調査され、実物大のモニュメントも造られた世界遺産・平城宮跡の大極殿まで1
キロ足らず。盧舎那仏(大仏)を擁する東大寺と並称され、盛衰を繰り返した西大寺が
駅のすぐそば。その寺域に近い南西側改札とは逆、北東側改札を出てすぐにバス発着場
のあるロータリーがあります。右手に近鉄百貨店とイオンが入る大型商業ビル「ならフ
ァミリー」、左手にも専門店ビル。今月8日の昼前、安倍晋三元首相が銃撃された場所
は、このロータリーの中央部です。  私が行った日も、駅前ロータリーは混雑していました。駅から向かって左側の歩道に
設けられた献花台には、駅ナカで買ったらしい花を供える方々が列をなしています。焼
香はできず、合掌の後は離れるしかないものの、列は間断なく続きます。献花し、合掌
しながら泣いている人が少なくありません。一方、ラフな服装にマスク、帽子、リュッ
クサック姿のヒトが目立ち(私もそうです)、正直どこの誰かも分かりようがない、匿
名性の高い群衆という気配も窺えます。  献花台そばと道路を挟んだ向かいの歩道にはカメラマン数人ずつが脚立を置いて陣取
りし、一帯では、民間の警備員が交通整理に励んでいます。街中のポスターでよく見か
ける、人相の悪い地元選出の某議員が、献花台そばで仁王立ちしているのも見ました。  私はよく事件・事故の現場に足を運びます。最近なら、2019年7月18日の「京都ア
ニメーション放火殺人」(京都市伏見区、死者36人)、昨年12月17日の「北新地クリ
ニック放火殺人」(大阪市北区、26人)のいずれにも翌日以降、電車を使って出向いて
います。他の用向きに併せて立ち寄ることもあれば、まず現場に、と急ぐときも。警察
や消防が引き払った後ばかりながら、そこには、テレビの中継でも伝わらない「現場の
空気」があります。西大寺駅前のロータリーにも、感情を高ぶらせる「現場の空気」が
残っていました。
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