桂川通信コメント
桂川通信コメント
作成日:2022/02/18
ホウレン草炒め



 ホウレン草を三つに切り分け、油をしいたフライパンでざっと炒め
て塩コショウ。分量が小さくなった炒めたてを皿に移す。小学5年の
「家庭科」の授業で、初めて料理したのがこの「ホウレン草炒め」で
した。  後にも先にも1回だけの料理の授業では、目玉焼きも作ったようで
すが、記憶はあいまい。炒めたホウレン草だけを覚えており、給食の
時間、それらをおかずに特別に白いご飯を食し、大変においしかった
ことを覚えています。  特別に白いご飯というのは、当時の小学校の給食は食パンかコッペ
パンで、ご飯がメニューに登場するのは確か10年ほど後。しかし、ホ
ウレン草炒めをおかずにした、あの日の給食では白いごはんを食べた
はずで、学校側が設備もないのにどうやってご飯を調達したのか不明
です。  ということで、私らの世代の給食は、焼かない食パン2枚という、
味気ない献立てが中心。おかずはカレーの薄味シチューとか、クジラ
肉の黒い竜田揚げとか。低学年の頃は、戦後の混乱期を踏まえた「栄
養補給」のため、学校で「脱脂粉乳」や「肝油ドロップ」を食べさせ
られました(実にまずかった)。  こんな話を書くのは、簡単にできる「ホウレン草炒め」が今も好物
だからです。事務所でよく作っています。速いし、安いし、うまいし、
栄養もある。ホウレン草もコンビニで二把分ほどの冷凍モノが一袋
100円で買えます。  子供の頃、テレビで週一放映の米国製白黒アニメに登場するポパイ
は、ウルトラマンの変身ペンシルのように、窮地に陥るとホウレン草
の缶詰を開けて一気に飲み込み、右腕に力こぶを作ってブルートらを
殴り飛ばしていました。助けを求めるオリーブのために。しかし、不
思議に思うのは「ホウレン草の缶詰」とは何か、ということ。ポパイ
がひと缶全部をひと口で食べていたのは、保存用・調理用のペースト
だったのかもしれません。炒めたホウレン草ほどおいしくないように
も思えます。  ついでに思い出すのは、当時、国鉄宇治駅前にあった和菓子の「お
ちゃまん」そばのラーメン屋。今は跡形もないようですが、高校時代
にときどき友人らと通って食べていたそこの醤油ラーメンのうまかっ
たこと。  長じて以降、割と各地のラーメンを食べ歩いているものの、少年時
代(笑い)の記憶として、チャーシューとモヤシとネギがうまかった
アッサリ系「宇治駅前ラーメン」(仮称)は、ホウレン草の炒め物と
並んで忘れがたい味です。「あの店なら、あそこに移って今も営業中。
味も昔のまま」という情報があれば、ぜひメールにてお教え下さい。
まるまる閑話休題でした。
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