ネタ枯れのためネットニュースをハシゴしていたら、今年の「都道府
県魅力度ランキング」が一部で騒ぎになっていることに気づきました。
ブランド総合研究所という民間シンクタンクが2009年から実施・発表し
ているもので、47都道府県の人気投票みたいな、半分お遊びの調査リポ
ートです。

　９日に発表され、１位は13年連続で北海道、２位も13年連続の京都、
３位＝沖縄、４位＝東京もほぼ例年どおりで、５位には珍しく大阪が入
った、ということでした。

　大阪はともかく、上位はさもありなんというか。問題は下位の顔ぶれ
で、44位＝群馬、45位＝埼玉、46位＝佐賀、47位＝茨城で、これに群
馬の山本一太知事が「分析がずさんで不正確。根拠の不明確なランキン
グで県に魅力がないという認識が広がることは、経済的な損失にもつな
がる。弁護士と相談のうえ、法的措置を検討したい」と批判したことが
ニュースになりました。

　反応はまちまち。「大人げない」「群馬の知事は器が小さい」から、
「くだらない調査だから無視すればいい」だの「騒ぐからネタにされる。
今年も最下位の茨城は、ノビシロ一番ということで逆手に取っているで
はないか」だの。

　キャスターの辛抱治郎さんは「冗談が通じない人は面倒だ」と片づけ、
ついでに「５位に入った大阪は全員が『そんなわけないやろ！』と突っ
込むはず。最下位になっても笑いのめすのが、大阪人の素晴らしさ」云
々と話をそらしていました。

　という次第で、群馬の知事に対する意見で無難かつまともだと思った
のは、ダウンタウンの松本人志がテレビ番組で口にしたというこんな趣
旨のコメント。「コロナで観光業や飲食業がしんどい中でこの『足の引
っ張られ方』はきつい。発表は47都道府県全部ではなく、ベスト10だ
けでいいのでは？」