桂川通信コメント
桂川通信コメント
作成日:2021/02/18
またまた映画を4本



 今回もレンタルDVDで観た映画を4本。邦画のミステリーを3本、ミステリーだと思って間違えたロマンス系の洋画を1本。この安直さ、ご寛恕願います。

■土井裕泰監督 『麒麟の翼 〜劇場版「新参者」〜』

 2012年1月公開。原作は、多作ながらも、割と面白いのが多い東野圭吾さんの長編推理小説で、主役の刑事・加賀恭一郎役は阿部寛。東京・日本橋などを舞台に、中学校のプールでの「事故」、中井貴一演じる会社幹部の傷害致死事件などをかっちりした構成で結び付け、まとめ上げています。ミステリーというよりサスペンスでしょうか。阿部寛は例によって声がくぐもってカツゼツ悪く、聞き取りにくい。しかし、雰囲気はあります。


■伊藤匡史監督 『カラスの親指』

 何のことかと思わせるタイトルですが、こちらは道尾秀介さんの同名のコンゲームノベル(詐欺小説)が原作。タケと呼ばれるサラリーマン崩れの詐欺師(阿部寛)と、テツと呼ばれる中年詐欺師(村上ショージ)を軸に、だましだまされのストーリーが進みます。つまらなくはないものの、中途半端な関西弁で台本棒読みの村上ショージが、全体の流れをぎくしゃくさせています(台本が説明調過ぎるのか)。阿部寛は本作と『麒麟の翼』『テルマエ・ロマエ』の3本合わせ技で2012年度のブルーリボン賞主演男優賞をもらった由。2012年11月公開。


■橋本一監督 『探偵はBARにいる』

 札幌ススキノを舞台にした、こちらは東直巳さん原作の連作ミステリー映画第一弾。大泉洋が名無しの探偵役で、夜の札幌や朝の小樽の光景を取り込みながら、マル暴絡みの事件が動いていきます。マル暴幹部役で、コワモテ風の高嶋政伸が良かった。ところで、映画のPRには「アジア最北の歓楽街ススキノ」というコピーが出てきます。去年読み終えた船戸与一さんの長編歴史小説『満州国演義』には、大陸浪人たちが酒をあおる満州ハルビンの歓楽街が出てきました。ハルビンは札幌より緯度が上。どうでもええこってすが。2011年9月公開。


■マイク・ニューエル監督 『ガーンジー島の読書会の秘密』

 2019年8月日本公開の英仏映画。タイトルがミステリーっぽくてそそられ、借り出しましたが、あて外れ。第二次大戦中、ナチスドイツが占領した英国南西部のチャネル諸島ガーンジー島の住民が読書会を開いており、そこにロンドンから女流作家がやってきて接触が始まります。やがて現地の住民がナチスにどう抵抗したかが分かってくる一方、女流作家はエリートらしいフィアンセを捨て、現地の純朴な男のもとに走ります。「真実の愛に目覚めた」とかなんとか、少女漫画みたいな安っぽい展開で、面白くも何ともなかったので、あえてストーリーをバラしました。

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