桂川通信コメント
桂川通信コメント
作成日:2020/11/17
たぶん挽回不能



 米国大統領選挙が面白い展開になっています(あるいは、この2週間ほど面白い見物ができました)。

 郵便投票に乗じた不正があったとする共和党トランプ陣営と、不正の証明はないとして勝利宣言した民主党バイデン陣営。現地のマスメディアはほぼ全部が反トランプで、ニュースを読んでいても、何があろうともトランプは再選させまい、とする強い業界の意思を窺わせます。日本のマスコミは現地メディアの大勢に従いますので「不正批判はトランプ側の妄想、悪あがき」と口を揃えているようです。

 しかし、本当に選挙に不正はなかったのか。
 「ウィスコンシン州では11月4日の午前4時に郵便による10万票が到着して開票されたが、そのすべてがバイデン票だった」
 「ウィスコンシン州ミルウオーキーの7つの投票区で、郵送を含めた投票総数が有権者登録数を大きく上回り、民主党主導の選挙管理委員会はあろうことか有権者登録数を上方修正するという挙に出た」
 「ミシガン州デトロイトでは11月4日午前3時半に13万8千票の郵政票が開票所に届き、それ以降の開票速報が一気に(共和党に言わせれば、魔法のように)バイデン優勢に転じた」
 「ウィスコンシン、ミシガンのほか少なくともネバダ、アリゾナ、ペンシルバニアなどの激戦州の広い範囲で、開票作業中だった11月4日未明に遅れて到着した郵送票の束を、偽造されたバイデン票、またはバイデン優勢の束にそっくりすり替えるという、大規模な不正があった」

 以上は、投票後の7日、田中宇さんの無料メルマガ『国際ニュース解説』等に報告されていた「民主党の選挙不正」情報の一部です。真偽の判定はできないとはいえ、共和、民主いずれにも肩入れする義理もない身からすれば、すべて「トランプの妄想、悪あがき」とはいえない作為があったのではと推測できます(推測するのは自由です)。日本では導入の機運のない「郵便投票の弱点」に乗じた不正といえます。

 共和党支持者は、民主党をよく批判します。「彼らは『キレイゴトばかり』だ」。そして「キレイゴトばかり」言っている政党が不正をしでかすことに何の不思議もない。映画スターの多数が支持しているから民主党は正しく、米国の良心そのままというのは、極東アジアからは寝言にしか聞こえません。民主陣営の末端は大なり小なり「トランプを負かすことはアメリカの大義」と考えたのでしょう。確信犯的に不正を働いたようにもみえるわけです。

 確かにトランプ大統領は強引で口が悪く、どうやら虚言癖があり、マスコミを毛嫌いし、したがってマスコミから毛嫌いされるタチの悪い、それでいてタフでワイルドな指導者だったように思われます。ところが一方で、中東や朝鮮半島を精力的に訪ね回った行動力に対し、フランスの碩学エマニュエル・トッドは「トランプは決断力のあるオバマだった」と評価しています。

 一方の77歳のバイデン氏は選挙前から認知症の疑いがしきりに流布され、カリスマ性もなく、「大丈夫か?」と心配にもなります。任期途中で退任し、女性のハリス副大統領が昇格する? タナぼたです。

 ともあれ、トランプ陣営はどう出るか。時間的にも訴訟の戦術面でも、恐らく手遅れと思われます。敗北宣言をしないトランプは「逆転満塁ホームランのような決定的な証拠を握っているのでは?」との声もあったものの、もうタイミングを失したのではないか。大見得を切るのはトランプ氏の流儀でしたから。「コロナウイルスは中国・武漢の研究所から漏れ出たもので、近く決定的な証拠を示す」とわめきながら、それきりだったように。

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