桂川通信コメント
桂川通信コメント
作成日:2020/10/17
突然の中止



 厚生労働省の「働き方改革推進支援助成金」シリーズのうち、「勤務間インターバル導入コース」など3コースの交付申請受付が15日、唐突に終わりました。期限11月30日だったのが、1カ月半も繰り上げての幕引き。同業者らは驚きかつ困惑しています。

 こんな時の社労士の対応は2つ。厚労省への「強めの抗議文」ならこんな具合です。「突然の受付中止の発表に、我々社労士は唖然としている。『働き方改革』を巡る厚労省の政策に共感し、政策の推進に協力してきた社労士の間には、裏切られたという衝撃と、一方的な暴挙を許していいのかという憤懣が交錯している。速やかに中止決定を撤回されることを求める」

 「弱めの嘆願文」はこんな塩梅。「予想もしなかった申請受付中止の報に接し、私ども社労士は悲嘆にくれています。昨春からの『働き方改革』の重要性を理解し、経営者らと共に法改正に対応しているさなかの通告に、言葉もなく、呆然として立ち尽くしています。あと1週間でも受付中止はご猶予いただけないでしょうか」

 強めでも弱めでも「申請件数が多数にのぼり、予算の都合で」という厚労省が、批判や泣き言を受けて決定を撤回することは考えにくいので、上記の抗議も嘆願も半ば冗談です。私は受付中止となったコースに向けて3社から代行申請を頼まれ、期限までまだ時間はあるということで、予定を組んで事業主側と相談し、資料を集めている最中でした。

 但し、期限が繰り上がって募集が終わるかも、という情報は13日にキャッチし、15日、コロナ対応で19時に閉まる京都中郵のゆうゆう窓口にぎりぎりに駆け込んでレタパを投函しました。という次第でS、F、T3社の交付申請は滑り込みで間に合ったはずです(断言はしませんが)。

 ともあれ、15日に受付終了という「重要なお知らせ」が厚労省のサイトにアップされたのは当日17時。「15日付消印の郵便は特例として受け付ける」というものの、郵便局は今は早くにクローズするので、荷造りしていたならともかく、サイトを見てから急ぎ準備しても間に合わせるのはまず無理でしょう。

 といった次第で、少し余裕ができたので2冊目の読本に入ろうか、スーパー銭湯にでも行こうか、と思っていた矢先の騒ぎでした。

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