桂川通信コメント
桂川通信コメント
作成日:2020/04/03
また邦画4本



 今回もネタ枯れにつき、またレンタルで邦画を4本。慌ただしい日々の合間に断続的に観てすぐに戻しました。

■武内英樹監督 『テルマエ・ロマエ』

 ヤマザキマリさんというイタリア在住の漫画家の同名のコミックを実写化したシリーズ第1作。阿部寛主役のこの映画もヒットしたようです。古代ローマの浴場と現代日本の銭湯や温泉をタイムスリップして行き来するルシウスの活躍を楽しく描いています。2012年4月の公開で、私は映画がヒットしたことは知っていましたが、観たのは初めてで、新鮮でした。それだけ、という気配もありますが。


■武内英樹監督 『翔んで埼玉』

 魔夜峰央という漫画家がむかし描いたギャグ漫画をもとに、『テルマエ・ロマエ』の監督が指揮した娯楽映画。2019年2月公開。予告編が「邦画史上最大の茶番劇」とうたっているように、東京から虐げられている埼玉県民のレジスタンスのお話です。対立していた「埼玉解放戦線」と「千葉解放戦線」が和解して合流し、東京に攻め込むという流れで、制作者側が「非常にくだらない映画」と言っている通りに、笑えます。私も埼玉県人は多数知っていますが、東京からこのようにバカにされるということが理解できないほどに、知的で人間的で奥行のある、魅力的で楽しい方々ばかりです(笑)。


■蜷川実花監督 『ヘルタースケルター』

 これも、岡崎京子さんという漫画家が描いた同名のコミックが原作。沢尻エリカという、お騒がせの元女優が主役を張った2012年7月封切のカラフルな映画です。全身整形の美しさで芸能界に君臨した「りりこ」の絶頂から転落までを追う、といったストーリー。映画では「ヘルタースケルター」は「しっちゃかめっちゃか」と訳していますが、私らの世代(?)では「ホワイトアルバム収録のビートルズ最大音量のハードロックの1曲」で、当時の訳では「あわてふためいて」で、いま改めてチェックすると「回転式のすべり台」でした。どうでもええこってすが。


■和泉聖治監督 『探偵ミタライの事件簿 星籠(せいろ)の海』

 少し前に当メルマガの書評でも紹介した島田荘司さんの長編ミステリー『星籠の海』を映画化。島田さんが「御手洗潔」の配役は「彼しかいない」と言ったという玉木宏が主役をこなしています(御手洗モノを相当数読んでいる私は、ミスキャストだと思います)。ともあれ、原作をシンプルにし、その分、呑み込みやすくなっているものの、原作の弱さをそのまま引き継いでいる感もありました。

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