桂川通信コメント
桂川通信コメント
作成日:2020/03/17
20世紀少年



 浦沢直樹さんの本格科学冒険漫画『20世紀少年』(小学館ビッグコミックス)全22巻のうち、前回のメルマガで皮切りの1、2巻の感想を記し、その後、合間に読み継いで最終巻までたどり着きました。

 実際はこの後、上下2巻の『21世紀少年』が続いてフィナーレということのようですが、最後の上下は自宅にはなく、古書店などで探すヒマもなく、未読。ともあれ、長編コミックを読み終えたのは久し振りの快挙(?)となりました。

 幕開けから続くストーリー展開の緊張感・スピード感、作画のうまさ、コマ割りや吹き出しの面白さなど、よくまとまっているように思います(コミックについては素人ですが)。累計で2800万部が売れ、内外で10件を超える受賞に輝いたのも頷けるところです。

 「ともだち」は、発刊前に摘発済みの「オウム真理教」を思わせるとはいえ、宗教としてのタイプは異なるようです。むしろ、1960年生まれの作者浦沢さんが10歳のときの大阪万博(エキスポ70=浦沢さんは行っていないようです)や米国ウッドストックコンサート(1969年)に刺激を受け、それらが再現されるという展開。

 私が大阪万博に何度も通ったのは高校1年のとき。そして、万博とセットで記憶に残っている同じ年の三島由紀夫の割腹自殺(11月25日)に、『20世紀少年』は、見落としでなければ、触れてはいません。小学4年生がショックを受けるには、まだ難しかったのかもしれません。
お問い合わせ
■高田社会保険労務士事務所/■〒612‐8083 京都市伏見区京町6‐51‐1 ハイツ美好103/■TEL&FAX 075-748-6068/携帯電話090‐9881‐5702

メールでのお問合せ