桂川通信コメント
桂川通信コメント
作成日:2020/02/04
邦画を4本



 このところ映画づいています。また新たに邦画ばかり4本をレンタルし、合間々々に観賞しました。

■本木克英監督 『空飛ぶタイヤ』

 池井戸潤さんの同名の長編経済小説が原作。2000年代に連続して表面化した三菱自動車工業(映画ではホープ自動車)のリコール隠し事件を素材にしており、興味津々で観ました。福沢克雄さんによる『半沢直樹』シリーズなどとはキャストがダブっておらず、新鮮な印象すらあります。とくにディーンフジオカが、ホープ自動車の中堅幹部という難しい役どころをうまく演じており、感心しました。2018年6月公開。


■上田慎一郎監督 『カメラを止めるな』

 予算300万円のインディーズ映画ながら、その「仕掛け」が評判になって大ヒット。内外の映画賞多数を受賞した2018年6月公開の話題作です。という触れ込みで、期待して観ましたが、「劇中劇」だとか、前半のゾンビ映画に出てくるナゾめいた伏線が、後半で鮮やかに回収(解明)されるとかの前評判を見聞きしていたため、正直、展開はある程度予想がつき、後半もインパクトは弱いまま。残念でした。


■甲斐さやか監督 『赤い雪 レッドスノー』

 昨年2月の公開。30年前の少年失踪事件で殺された被害者の兄と、加害者の娘を中心に据えた、暗くて救いのない映像およびストーリー。好き嫌いが分かれるのでは、と思われますが、山形県新庄市でロケをした寒々とした画面、不思議な気配の音楽といったあたり、私は割と面白く観ることができました。


■三島有紀子監督 『ビブリア古書堂の事件手帖』

 三上延原作、三島監督という、あまり知らない2人が関わった「ライトミステリー」の映画化(2018年11月公開)。鎌倉の古書店を舞台にした原作はシリーズ化され、累計で600万部を超えてヒットした由。三島由紀夫にあやかって父が付けた本名だという三島監督の手並みはベテラン風ながら、ストーリーやトリックはいかにもありそうなテレビドラマ風。推理小説好きをざっと30年は続けている、スレた目からすれば、意外性がなく、もの足りないままでした。

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