桂川通信コメント
桂川通信コメント
作成日:2018/11/18
認知症



 年相応というか、認知症に関心を持ち始めました。

 当メルマガではコメント(当欄)とともに、読んで面白かった本の書評を当初から続け、5年弱で300冊近い本を紹介してきました。このうち認知症を取り上げたリポートや社会評論が10冊ほど。これらに加えて、よく読まれたという内科医・フレディ松川さんの『ここまでわかったボケる人ボケない人』(集英社文庫、2002年12月)を踏まえ、認知症になる人ならない人の区分けを私なりにまとめると、ざっとこうなります。

 なりにくい人は、行動的で好奇心が強く、人との会話を楽しむ一方、好きなことは存分に楽しみ、よく歩き、快食快眠をキープするなど、健康的で前向きに生きようとしている。一方、これらをさほど好まず、むしろ避けようとし、惰性で暮らしているヒトがボケやすい。珍しくもない、ごく一般的な区分けです。

 認知症の高齢者を保護する施設を運営する、知り合いの経営者(Aさん)からは医師、教師、弁護士などの知識階級、つまり体を動かすよりアタマを使うことが多かった階層に患者の発生率が高く、逆に「農家のお年寄りにはボケ患者が少ない」という実地の観察も聞きました。

 ところで、外国人労働者の受け入れ拡充が目下、国会で論議されています。拡充政策が具体化し、例えばAさんの施設に外国人労働者がヘルパーとして入ってきたとき、どんな事態が予想されるか。私は聞いてそれが現実か、と思いました。Aさんは人手不足をカバーする外国人労働者の受け入れに関心を持つ半面、こんな予想を立てます。

 「認知症の高齢者は大脳の萎縮に伴い、それまで理性で抑えていた潜在的な感情を噴出させることが多い。彼らの世代の一部は戦前、中国や朝鮮半島の人達らを見下すことを覚えさせられた。中韓ほかアジア系の労働者がヘルパーとなってお世話するとき、高齢者は出身地が分かった途端、態度を豹変させ、むかし体得した暴言を吐いてお世話を拒否するのではないか」
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