桂川通信コメント
桂川通信コメント
作成日:2018/04/17
ジジイ



「ジジイ」が一部で話題です。会社に居座っている中高年、または還暦を過ぎた元中間管理職で、とっくに現役を終えたのに組織に執着し、周囲に嫌われている面々を指して「ジジイ」と呼び、その陰湿で滑稽で迷惑な生態を笑う、という風潮の再来といえます。

日経プレミアシリーズの新書『他人をバカにしたがる男たち』(河合薫著、2017年8月)辺りから話題になっているようですが、この種の解説やリポートはご承知のとおり、昔から多数あります。

編集に工夫があった週刊文春の連載シリーズ『おじさん改造講座』(1987年から10年ほど)は私も好んで読んでいましたし、「オヤジ」「粗大ごみ」「老害」など、いろいろな切り口で中高年の男ども(の一部)を非難・揶揄・嘲笑するのは、流行というか定番というか常識というか。

『他人をバカにーー』の帯や関連サイトをみると、たとえば、若手・部下からの提案には「前例がない」「責任は取れるのか」などと難癖をつけて相手にしない、または妨害する。たとえば、人を肩書や学歴でみて自分より劣ると見て取った途端、バカにした態度をとる。そして何より、社内外の人事の話が大好き、といったあたりがジジイの特徴とのこと。

私事ながら、年齢的には私なども混じりっけなし、ウラオモテなしのジジイですが、組織からは離れていますし、肩書や学歴で人を判断するクセはないし、人事の話は昔も今も好きではないし、といった塩梅で、ジジイに対する冷やかしや嫌悪は他人事に思えます(そう思っているだけかもしれませんが)。

ジジイを支えるのは、良くも悪くも彼自身の「過剰なプライド」のように思われます。とすれば、自らを恃(たの)むところ少しはあるものの、これも私事ですが、私はいたってプライドが低い。3歳児でもまたいでいくほどです。同時に、知る範囲では、プライドは高いものの、それだけを拠りどころにしているジジイは、若い世代が騒ぐほどに多くはないのでは、とも思われます。

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