桂川通信コメント
桂川通信コメント
作成日:2017/11/02
死ぬまで働け!



また残業について。相変わらずの偏屈一本調子で。
厚労省は、残業を減らすこと、労働時間に見合った賃金が支払われることを軸にした「働き方改革」を進めています。11月は「過重労働解消キャンペーン」月間。労働局による「働き方改革」の広報や、残業の多い企業に対する労働基準監督署の調査・指導が強化されます。

社労士の中には一連の政策を支持し、その主張を「代弁」する方がおられます。しかし、私はフリーランスなので、行政の言い分をなぞる義理はなく、「働き方改革」に他以上の強い関心を持っているわけでもありません。近い将来「残業禁止」の法規ができたとしても、簡単には残業はなくならず、しかも労働者が定刻に勤め先を離れることが文句なく良いことだとも考えていないからです(某行政機関に非常勤で出務しているときは「働き方改革」に関心を持ちますし、お会いする事業主にも改革の動向は説明しています)。

当コメントに付けたタイトル「死ぬまで働け!」は、私が時々、中小・零細企業の事業主に向かって冗談半分で言っていることです。社員さんやパート・アルバイト、つまり従業員の方々には口が裂けても言えません。

なぜ事業主に「死ぬまで働け!」などと時代に逆らうことを言うのか。行政がキャンペーンで守ろうとしているのは、あくまでも労働者、つまり会社等に雇用されている方々であり、雇用する側の事業主ではないからです。

事業主は会社の役員だけではなく、私ら個人事業主も、労働者ではありません。つまり、一本どっこの自営業。労働基準法を中心にした労働関連法規が保護する対象ではなく、その枠外にいます。例えば、私ら(個人)事業主には、定時や残業という時間の仕切りがありません。「死ぬまで働く」という気合と根性と熱意がなければ、事業自体が立ちいかないこともありえます。健康管理も自助努力。


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