桂川通信コメント
桂川通信コメント
作成日:2017/07/17
歯並びのこと



むかし歯科医が、私の歯並びを撮ったレントゲン写真を見て、真面目な顔で言いました。「『ぐしゃっ』となってますね」

初診のレントゲンは歯周病治療で必要ということでしたが、患者に向かっていきなり「ぐしゃっ、となってますね」はないだろう、と思いました。しかし事実なので、腹も立たず、確か「おっしゃる通りです。治せますか?」と応えたはず。歯科医は「子供の頃の矯正ならともかく、もう治せません」。

という次第で、私は生来、歯並びが悪く、粘土で作った歯列上下の模型を前後左右からつぶしにかかったように歪んでいます。しかも、前歯が前方に出ている、つまり「出っ歯」。87歳になっても頭と口の達者な母は「お前の歯並びが悪いのは、私のせいやないでぇ」と言います。

出っ歯といえば、明石家さんまや故井上ひさしさんが有名です。しかし、2人の笑顔をネットの「画像」で見ると、いずれも大きな前歯が目立つとはいえ、歯並びは揃っていて、見苦しくはありません。「おそ松くん」のイヤミも、故赤塚不二夫さんは典型的な出っ歯に仕立てたものの、斜めに突き出た前歯3本は揃っています。

ところが、私の前歯は乱杭(らんくい)歯で、しかも1本は差し歯。むかし酔って銭湯に行き、浴槽で泳ぎ、潜って浴槽底のタイルで前歯を折る、というアホな騒ぎを起こした結果です。なので、スイカやトマト、トウモロコシはかぶりつけませんし、リンゴを丸かじりしたら、前歯が壊れます。

歯並びが悪く、しかも出っ歯というハンディのため、人前で口を開けて笑うことを無意識に避けるようになりました。それが「愛想笑いをしない」「何を考えているか分からない」など、悪評散々の主因となりました。中学生時代、ブラバンでクラリネットを吹いていたものの、部活を卒業した後、長続きしなかったのは歯並びのせいだと考えています。

このトシですので、見てくれのどうのこうのは関心外。しかし顔面を強打して前歯全部が折れるか、加齢に伴って歯がどんどん抜けるかして、総入れ歯にすればどれだけすっきりするか。以上、今回も役立たずの与太話となりました。

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