桂川通信コメント
桂川通信コメント
作成日:2016/07/04
確認しておきたいこと



私ども社労士の実務は、7月11日(例年は10日)が一つの区切りです。労働保険(労災保険と雇用保険)、社会保険(厚生年金保険と健康保険・介護保険)それぞれの事業主サイドからの年に一度の定期的な申告・届け出が、いずれもこの日を期限としているからです。

私の場合、昨年の今ごろに比べると、抱えている労働社会保険手続きの件数がざっと4倍に増え、さらに別件もいくつか重なっていつになくバタバタしています。前回のメルマガの編集後記で「書くのは苦にならず、この通信も半ば息抜き」云々とエラそうなことを記しましたが、今回は評論家風の能天気な話題を選ぶ余裕もありません。

そこで、事務所を開いて実質2年半の稼業の中で身に着けた、または胆に銘じている「確認」事項をいくつかメモ風に記していくにとどめます。手抜きをご容赦ください。

(1)依頼元の事務負担は最小限に。
中小企業の経営者は、人事労務上の煩雑な手続きが面倒なため、社労士に作業の代行を依頼される場面が多い、といえます。そうである限り、依頼元の経営者の事務負担をできる限り小さくするのは、当然のことです。

(2)こちらの手間ひまは最大限に。
一方、労働局や監督署、公共職安、年金事務所に出す書類の作成と提出を引き受けるだけでなく、私どもの側からさまざまな提案を試みることで実務の幅を広げることができます。典型例は、各種助成金の申請とか、就業規則や労使協定の作成・改定。私は加入している京都中小企業家同友会伏見支部で広報を担当しており、その一環でA4判のイベント案内チラシの原案を作って印刷会社に発注することが多くなっています。その勢いで最近は、ある会社が地域で大量に配る広告宣伝チラシの原案作成にも乗り出しています(作ること自体が好きなので、サービスです)。何であれ、繰り出していく手数は多ければ多いほどいい、と考えています。

(3)責任を他に転嫁しない。言い訳しない。
個人事業のフリーランスであっても、これは当たり前のことです。

(4)ヒトのことはとやかく言わない。
出会う方々の数は多く、名刺は増える一方です。何度もお訪ねする方も少なくありません。そんな中で信条としているのは、ヒトのマイナス面を批判めいた口調で言挙げしない、つまり悪口・陰口は言わない、ということです。これは若い頃からで、ヒトの悪口はほとんど口にしたことはなく、聞くのも嫌いです。卑しくなったような気がするからです。当方、昔から敵が多く、味方は少なく、それでいて排除されることがあまりなかったのは、ヒトのことをとやかく言わない、という醒めた性癖のゆえだろう、と勝手に考えています(「あのヒトとは合わない」ぐらいのことは言います)。

(5)しかし、それ以外のことは遠慮なく申し立てていく。
個人名を挙げて悪口を言うのは嫌いですが、法人や組織や社会の「惰性」や「風潮」や「同調圧力」を批判するのは、嫌いではありません。もっとも、日常的に世間のことに難癖をつけてばかり、となると単なる偏屈じじいですから、遠慮のないモノいいは、この実名のブログその他で。

という次第で、落ち着いたらまた、好き勝手なことを書いていこうと考えています。余計なことを言うと、社労士さんは全般におとなしげな方が多く、「お役所に同調」することを重視する方が少なくない、とお見受けします。しかし、私は温厚な半面、ここだけの話、官公庁に同調することは大切極まりないことだ、とはさほど考えていませんので、一風クセのあるモノ言いにも希少価値があるのではないか、と自任しています。

お問い合わせ
■高田社会保険労務士事務所/■〒612‐8083 京都市伏見区京町6‐51‐1 ハイツ美好103/■TEL&FAX 075-748-6068/携帯電話090‐9881‐5702

メールでのお問合せ