桂川通信コメント
桂川通信コメント
作成日:2016/04/19
京都鉄道博物館



16日午後、JR西日本が運営する「京都鉄道博物館」(京都市下京区)の見学会に行ってきました。グランドオープンは大型連休が始まる29日。事前に見学できたのは、とある関係団体から案内が届いたため。館内の展示コーナーなどは一部準備中だったものの、見応えのある、元鉄道ファンにとってはなかなかに面白い博物館でした。

鉄道がらみの博物館、記念館は各地に多数あります。JRの本州3社が運営する大型のものでも、近年、東日本の「鉄道博物館」(さいたま市大宮区)、東海の「リニア・鉄道館」(名古屋市港区)が相次いでオープン。西日本が今回ようやく「京都館」を開く運びとなったようです。

鉄道車両の実物展示で比べると、東日本の36両、東海の39両に対し、西日本は53両。とくにSLが旧梅小路蒸気機関車館にあったものを中心に23両も揃っており、西日本の関係者は「公開・常設されている博物館では国内最多」と自慢していました。その実物展示にも圧倒されましたが、本館1、2階に広がる各種説明コーナー・体験コーナーや鉄道ジオラマも楽しく仕上がっています。

私はかつて鉄道に乗って楽しむ「乗り鉄」に近いと思ってはいたものの、電車・気動車に乗ることだけを目的にした鉄道利用は覚えがありません。いわば半人前の「乗り鉄」。一方、内田百間、宮脇俊三さん、種村直樹さんらの鉄道エッセイ・ルポを好んで読んできたという意味では「読み鉄」かも知れない半面、本来の「読み鉄」が飽きもせずにページを繰るのは「時刻表」ですから、正しくは「読み鉄」でもありません。

ましてや「撮り鉄」(写真を撮る)、「音鉄」(走行音や発車ベルなどを録音)、「降り鉄」(全駅下車を目指す)、「弁鉄」(駅弁包装紙の収集)、さらには、最も高度でコアなマニアがいると言われる「車両鉄」(鉄道車両の研究)には遠く至らず、まっとうな鉄道ファンからすれば、「鉄分」(鉄道への情熱の度合い)の少ない、いわゆる「非鉄」レベルにとどまるようです。

しかし、そんな身であっても、京都鉄道博物館は楽しめます。梅小路公園の西端にあり、オリックスが作った京都水族館から歩いて5分ほど。10時〜17時半開館で、水曜日が休み。入場料は大人1200円。

ところで、館内や構内のSLを眺めていて、自分は蒸気機関車に乗ったことがあったろうか、と自問しました。映画やテレビで煙を吐いて走るSLは数限りなく見ていますが、煤煙にむせながら乗車した、という経験になると、あったような、なかったような。いや、終戦直後、復員した父と一緒に福井まで米の買い出しに出掛けたときの列車がSLだったはずで、北陸トンネルを出た後、顔がススで真っ黒になったことはかすかに覚えているような気がします(ウソです)。

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