桂川通信コメント
桂川通信コメント
作成日:2015/09/19
身内の話



 今回は身内の話です。
 二男が税理士事務所に就職しました。

 二男は3年前、京都の私学を卒業する前、苦労しながらも民間企業への就職が内定しました。ところが、卒業間際の後期試験で、加わっていたゼミの教授が彼のリポートに「不可」を出し、他の単位は全部揃っていたのに、この「不可」一つのため、卒業できない羽目に陥りました。

 就職が決まっていたから「ご祝儀採点」でリポートを通してくれてもよさそうなのに、出来具合が余程まずかったのか。あるいは、これを「不可」にすると二男は卒業できない、ということを教授も知らなかった、ということかもしれません。たぶん後者でしょうが、ともあれ、留年は留年です。

 卒業できないことを知った二男は、その民間企業への入社を辞退し、学籍を残したまま5年目の新学期4〜7月に別の授業を受け、単位を満たして夏にようやく「卒業」しました。この間、二男は「不可」のリポートの言い訳もせず、入社辞退を踏まえて決意したのが、税理士資格への挑戦です。

 私が社会保険労務士として登録・開業する前ですから、「年金関係の書類をつくる父の後ろ姿に感動し、同じ士業をめざした」という動機が働いた、とは言いにくいところ。普通の会社で働くことから方向転換し、難関の税理士試験にチャレンジすることに一念発起したようでした。

 所得税とか簿記論とかの試験科目計5つに合格し、並行して税理士事務所で3年間修業すれば、晴れて税理士になれる、とのこと。二男はこの2年間に4つを受けて3科目にパスし、この8月に4科目めを受験しているので、年末の発表でパスしていれば残る1科目、ダメなら2科目を事務所での勤務と並行して勉強し、受験してゲットすればいい、ということになります。

 その勤務先が意外に早く決まり、こないだの日曜日、関西のある街に構えた事務所に入職するべく、レンタカーにて引っ越しを済ませてきました。私ら夫婦も引っ越しを手伝い、まだまだハードな日々が続くだろう二男を励まして別れました。近い将来、私の事務所に迎い入れて一緒に仕事して後を託すことになるのか、独立して自分の事務所なりを持つのかは、未定です。

 税理士と社労士は組み合わせとして悪くはなく、二男がメインになって事務所を切り盛りすれば、私はいずれ両手にうちわを持てるかもしれません。いやいや、うっとうしい親父とコンビで仕事をするのは内心、勘弁して欲しいと考えている可能性はあります(大いにあります)。ともかくも、一区切りついたことは確かなようです。

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