桂川通信コメント
桂川通信コメント
作成日:2015/05/21
職場意識改善助成金



 非常勤で通い始めた行政機関でお手伝いしている仕事の一つが、この「職場意識改善助成金」の受理(と審査)です。興味深い助成金なので、コメントの別項として概略をご紹介します。

 この助成金には三つのコースがあります。うち一つが「職場環境改善コース」で、全国平均で消化率が50%を切っている「年次有給休暇」の平均取得日数を「年換算で4日以上増やした」、あるいは従業員の所定外労働時間を「月換算で5時間以上減らした」事業主を助成する、というものです。増減を調べるのは、昨年と今年の同じ時期3カ月の実績の対比です。

 就業規則の改定や研修、労務管理ソフトの導入、労働能率の向上(例えば、POSシステムや食器自動洗い乾燥機の導入など)を通じて、労働時間を減らし、有給の休みを増やす、という工夫に乗り出した事業主に、費用の6/8〜4/8を、100万円〜67万円を上限に支払うという次第で、上限100万円は昨年度の80万円から拡充されています。

 もう一つは、新しく設けられた「所定労働時間短縮コース」。週の法定労働時間44時間でも可、とされている商業、接客娯楽業、保健衛生業など従業員10人未満の事業場が対象です。こちらは「職場環境改善コース」と同種の工夫を凝らせば、昨年との比較なしでも経費の3/4、上限50万円の助成がもらえる、となっています。

 三つ目の「テレワークコース」は全国ベースの受付なので省きますが、上記の2コースは厚労省が力を入れている「仕事と生活のバランス改善」を政策助成金として打ち出したものです。それぞれ細目は複雑とはいえ、小職(私)にもようやく全体が把握でき、人さまにご紹介し、助成金ゲットのためのお手伝いができるまでになってきました。 

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