桂川通信コメント
桂川通信コメント
作成日:2014/10/26
仏徳山に登る



仏徳山 日曜日の26日、京都・宇治の仏徳山(132b)に登ってきました。ざっと50年ぶり(!)。小学生のころ何度も通った懐かしの山です。

 中小企業家同友会の有志が企画した「宇治散策ツアー」に加わっての再訪です。京阪宇治駅前に集合し、計7人でまず宇治橋たもとの茶店にて茶そばの昼食。そこから歩いて宇治神社、宇治上神社、源氏物語ミュージアムと動きました。

 宇治には高卒後一浪した19歳まで住んでいました。しかし、当時は「源氏物語」の「げ」の字もなく、ミュージアムに入ったのも今回が初めて。旧市街地や平等院の対岸にあたり、子供のころ「川東」と呼んでいた一帯の変わり具合、観光客に「宇治十帖の世界」を楽しんでもらうことを狙った街路などの整備の進展には驚かされました。

 例えば、宇治神社、さらに世界文化遺産にまでなった宇治上神社は昔、いわば何の変哲もない神社だったとしか記憶に残っていません。川東を含む宇治川両岸をこれほどの観光エリアに仕立てたバックには、余程の知恵者、仕掛け人がいたのでは、と思われます。

 仏徳山への登り口はそのミュージアムそば。蛇行しながら緩やかに上がっていく幅の広い遊歩道は昔とほとんど変わらず。ひたすら懐かしさが募ります。宇治川や旧市街一帯、そして平等院が見下ろせる「展望台」は昔はなく、そこから少し登った先の山頂は、他の6人がスル―したため、私も行かないまま。山全体に昔より樹木が生い茂っているようで、広い公園状だった山頂も今は展望が効かず、だから途中に展望台を設けたのでは、と推測しました。

 遊歩道はそのまま曹洞宗の興聖寺(こうしょうじ)に下りていきます。ここも懐かしく、紅葉シーズンが見事な琴坂を下って宇治川河畔へ。この辺りはガキのころ、アユ釣りと称して「ギギ釣り」を楽しんでいたところ。さらに宇治川の中州、塔ノ島に渡って少し歩けば、やはり小学生時代、シジミ採りに夢中になった支流に出合います(左上の写真は塔ノ島からの仏徳山。手前は宇治川の本流)。

 一行はその後、「平成大修理」が終わったばかりの平等院をお詣りし、参道のお土産屋を冷やかして解散。ツアーの最後を飾った、これも世界文化遺産の平等院鳳凰堂は、化粧直ししたばかりの華やかさが強過ぎて、まるで映画のセットのようです。

 私はむしろ、平等院を前にこの50年をしみじみと回顧。山あり谷ありだった、しかしそれなりに納得できる充実した人生だった、家族には何かと世話になった、などと死期を悟った病人みたいな気分になりました。
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