桂川通信コメント
桂川通信コメント
作成日:2014/09/23
法隆寺まで歩く



法隆寺五重塔 秋分の日の23日、歩いて法隆寺まで。日和良く、気持ちのいい風が吹くなか、運動不足解消を兼ねてのウオーキングです。

 奈良県生駒市の自宅から東に向かい、矢田丘陵のハイキングコースへ。雑木林の中を南に伸びる遊歩道をたどり、斑鳩に下りてひたすら進むと国道25号そばに出て、法隆寺はすぐ。93年に日本初の世界文化遺産に指定されたこのお寺に歩いて行けるのが、生駒に住んでいる身の少しだけの自慢です。(なお、93年当時は世界遺産のブーム前で、法隆寺にも最初は奈良県庁からFAXで「指定されました」との通知が届いただけ、という話を管主のエッセイで読んだ覚えがあります)

 法隆寺はいつ訪ねても、迫力を感じさせるいいお寺です。左上の写真は有名な「世界最古の木造建築」の五重塔(高さ34メートル)。東隣に建つ金堂、北側にある大講堂、さらにずっと東にある夢殿や中宮寺、北東にある法起寺など、斑鳩の寺域は非常に広く、しかも随所に国宝・重文の建築物や仏像、工芸品がおびただしく残されています。教科書的なことしか知らないので詳細は省きますが、聖徳太子が建立し、幾たびかの火災などを経て今に伝わる様子には、ありきたりながらも、歴史の重み・凄みを感じさせます。

 ところで、境内には修学旅行生とともに外国人旅行客も多く、中国語もよく耳に入ります。ヒトに聞いた話ですが、法隆寺を訪ねた中国からの旅行客がこんな感想を口にしたとのこと。「7世紀以降の中国の文明がそっくり移植されて残されている。きちんと整備されており、中華民族としてうれしい限りです」。

 法隆寺そばの観光案内所でみた紹介ビデオでは「日本と中国の文化交流」「聖徳太子は日本的な『和』を求め、法隆寺は太子のお心を体現した寺院」などと盛んにアピールしていました。しかし、現代中国人からすれば、隋だったか唐だったかに朝貢していた周縁の文化後進国に古代の中華文明が図らずも保存されているように見える、ということのようです(コメントは控えます)。

 自宅から法隆寺までは車なら20分ほど。近鉄とJRを使えば30分ほどで、降りるJR法隆寺駅からも徒歩10分強。今回のウオーキングは片道ざっと2.5時間。「家から歩いて法隆寺に行けるのが自慢」というのは、冗談です。わはは。

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