桂川通信コメント
桂川通信コメント
作成日:2014/09/03
阪神タイガース



 長く阪神タイガースのファンを続けています。03年と05年のリーグ優勝など、21世紀に入ってからこっち、阪神はほぼずっと上位に位置し、今年も昨日現在で僅差のリーグ3位。最下位が続いた「暗黒の90年代」とは別球団のようです。

 巨人(今なお「巨人軍」とチームに「軍」をつけるのはあそこだけ)が東京なら、阪神は大阪または関西。調子のいいときはともかく、いったん崩れるとガタガタになり、ファンの多くは「できの悪い息子」と向き合うように阪神をかわいがっています。「勝ったチームが優勝」という甲子園での神巨戦で大敗し、暴徒1500人がグラウンドになだれ込んで乱暴狼藉を働いたとか(73年)、11連勝の後の8連敗とか(82年。私は12連勝後の13連敗と思ってましたが、調べると違ってました)。

 選手のスキャンダルや球団のお家騒動は目下鳴りを潜め、資金力や人気の高さで押す巨人=東京に対し、総合力で追いつけない大阪・関西サイドの恨みつらみ、歯がゆさ、しかし夏場までに一度は見せ場をつくる健気さもあって、負けが込んでも阪神ファンであることをやめない方々が多いようです。阪神のおかげで人生の何たるかが分かった、希望とあきらめはコインの裏表など、ヒトに吹聴しないまでも自ら「シブい大人になれた」とカン違いしている阪神ファンは私だけではないはずです。

 バースや掛布が活躍した前々々回の優勝時(1985年=21年ぶり)、私は福岡におり、今はもうない平和台球場でホームラン連発の派手な試合を観ました。九州から関西に戻って以降、甲子園通いは数えきれず。春夏の高校野球本大会も何十回となく観ていますが、昼間の高校野球とナイターのプロ野球は決定的に違う。それに、今は阪神ファンの言動もだいぶ穏やかになりました。05年のリーグ優勝が決まった夜、大阪・道頓堀の街頭テレビ前で紙コップのビールを飲み干す横を、着ぐるみのカエル20人ほどが黙って走り去る、という悪夢のような記憶もありますが……。

 大阪、兵庫ほどではないにせよ、奈良、滋賀、和歌山でも阪神ファンは多くを占めるようです。ただ、京都は私が知る範囲でいえば、阪神ファンは大勢ではないようにもみえます。阪神エリア(あるいは単に大阪)に対し「一緒にしないでくれ」という、京都特有の感覚が絡んでいるのかもしれません。

 おしまいに予想しておきます。セリーグのペナントは今年も巨人が獲りそうです。広島も頑張ってはいますが、阪神は例のごとく9月以降のスタミナに不安が残ります。大体、高校生みたいな細身の選手が他に比べても多い(大男ぞろいの中日とは対照的)。私は8月半ばにあきらめがつき、来年に期待しよう、と早々と頭を切り換えています。 

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