桂川通信コメント
桂川通信コメント
作成日:2025/01/18
近つ飛鳥



 前から行きたかった大阪府河南町の「府立近つ飛鳥(ちかつあすか)博物館
」に出掛けてきました。葛城山の西側山麓で6〜7世紀の古墳約270基からな
る「一須賀(ひとすか)古墳群」の一角にあります。密集する円墳、方墳など
102基を保存した国の史跡公園「近つ飛鳥風土記の丘」も時間をかけて歩き回
り、楽しい一日を過ごしました。  近鉄長野線の喜志駅から路線バスで15分。安藤忠雄建築研究所設計の本館は
前方後円墳の形をしており、飛鳥以前の古墳時代をしのばせる近隣の史跡、史
跡発掘の埴輪などの副葬品、修羅と呼ばれる運搬用の大型の木製のソリなど、
盛り沢山の展示内容です。大阪平野に散在する古墳のうち、世界遺産に登録(
2019年)された「百舌鳥・古市古墳群」の案内に力が入っています。  なかでも堺市の仁徳天皇陵のジオラマは圧巻。全長1キロ近い陵墓エリアを
縮尺150分の1で再現し、周囲に作業小屋や祭祀場のミニチュアを並べ、そこ
ここに1センチほどの人間多数が歩いたり、働いている様子もみられ、飽きさ
せない大掛かりで精妙な造りでした。  「近つ飛鳥」は、反正天皇が皇子時代に難波から大和に参向する折に2泊し、
竹内街道を辿る最初の宿泊地を「近つ飛鳥」、2泊目を「遠つ飛鳥」と名付け
た、という古事記由来の地名。つまり、葛城山を越える手前が「近つ」、越え
た大和側が「遠つ」ということのようです。大阪古墳文化博物館みたいな館名
にせず、古い地名を使ったあたりに味わいがあります。
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