作成日:2024/07/16
岐阜の山3つ
5〜7月、岐阜の山3つに登りました。実際は計5つの予定でそれぞれ
現地入りしましたが、土砂崩れによる通行止めや大雨のため2つ断念。初
秋、昨年に続いて計画している「東北・関東の山5つ/1週間脱力ツアー」
の足馴らしも兼ね、8月までにあと3つは片付けたい、と意気込んでいま
す。今年は累計で15ほどはイケそうな気配。何度も書くようで恐縮ですが、
クタバルまでに行けるところは行っておこう、という魂胆。関心のない方
は、ずっと下の「人事労務ニュース」へ。 ●鷲ヶ岳(わしがたけ=1672メートル) 5月3日の早朝出立で、名神
から東海北陸道を伝って高鷲インターで降り、鷲ヶ岳スキー場を目指しま
した。ゲレンデ最上部そばまで上がった時、軽トラに乗ったスキー場関係
者(郡上市の臨時職員?)が近づき、窓をコンコン。「ここはスキー場で、
夏場の道は荒れています。いま以上上がると、車が立ち往生、または横転
する恐れがあります。自己責任になりますので、Uターンを」。 厳しい口調だったので、やむなくスキー場隣接のゴルフ場まで下がり、
脇道に入り、狭い林道奥の駐車場に車を停めました。行きつ戻りつのため、
すでに13時過ぎ。樹林のなかを1時間ほど歩くと尾根に出て、一旦「いっ
ぷく峠」まで上がり、さらに林道を進行。最後は急で長い階段を登り続け、
1時間ほどで山頂です。誰もいません。 嬉しかったのは、天気が良く、山頂に出て初めて展望が開けたこと。西
に白山、東の右手から御岳、乗鞍岳、北アルプスが望めます。いずれもま
だ雪で山は白い。白山と北アルプスに挟まれた、ひとけの少ない飛騨エリ
アにいることが実感できました。 ●屏風山(びょうぶさん=794メートル) ほぼ1カ月後の6月8日。
今度は東海北陸道の瑞浪インターで降り、登山口に駐車。「馬の背山」経
由で、狙いをつけた「黒の田湿地」を目指します。1時間半ほど進み、樹
林帯を抜けるとぽっかりという塩梅で2.5ヘクタールの「黒の田湿地」に
着きました。 空も開けた明るい湿地は木道が整備され、ゆっくり一帯を周遊。それぞ
れ趣きは異なるものの、比良山の八雲ヶ原、峰床山の八丁平、岡山・新見
の鯉が窪湿原を思い出しました。中日本以東では低山でも湿地は多く、標
高のある尾瀬ヶ原や苗場山山頂になると、広々とした全部が湿原。一方で、
中日本以西の低山の湿地は珍しく、貴重です。 「黒の田湿地」から北に尾根道を辿って屏風山山頂。主に樹林の中を歩
くコースながら、随所に展望台があり、御岳も「おんたけ展望台」からく
っきりと望めました。地元では人気の山で山道は整い、往復4時間ほどの
快適な山歩きです。 ●金華山(329メートル) 7月13日朝、JR東海道線を使って岐阜へ。
駅前からバス15分ほどで岐阜公園に着き、山麓南側の七曲り道(大手道)
から登っていきます。樹林の中で蒸し暑く、「丘みたいなものか」と水も
持たなかったので、つらい1時間強。しかし、ロープウエイ山頂駅を過ぎ
ると山頂展望台、さらに岐阜城は間近。眼下の長良川と岐阜市街、遠くに
木曽川と名古屋の高層ビル群も見え、爽快です。 岐阜城は市民寄贈の模造天守。3層4階の内部は資料が面白く、隈なく
見て回りました。「岐阜」は戦国期、斎藤道三らの後を継いで占拠し、10
年ほどこの山城を拠点にした織田信長が名づけた由。市内には信長にかか
わる史跡や記念碑や像が多数あるようです。帰りは険しい百曲がり道。登
り下りともに16世紀以来の古い道のようでした。