作成日:2024/06/17
船釣り
釣り歴30年のベテランのお誘いを受け、13日の木曜、福井・若狭湾にて日帰り
の船釣りを楽しんできました。充実の1日でした。
名神、北陸、舞鶴若狭道経由で朝10時、小浜港にある若狭フィッシャーマンズ
ワーフにてベテランら3人と合流。全長12メートルほどの遊漁船に乗り込み、船
長の操舵で若狭湾を北上・周遊します。釣り竿を握るのは中学生時代以来、50余
年ぶり。9時間ほど湾内を動き回って船釣りのイロハを教わりました。天気良く、
波穏やか。心配した船酔いも、強力な酔い止め薬「アネロン ニスキャップ」1
錠で兆しもなく、周囲の素晴らしい景色も堪能できました。
何という道具か分からないまま、仕掛け針3本にオキアミを一匹ずつ付け、分
銅型のアミカゴに一握りのオキアミ(撒き餌)を詰め込んで海中に投下。オモリ
の付いた仕掛け針はぐんぐん降下し、海底に到達します。それが竿付属の電動リ
ールのデジタル表示と電子音で分かる(電源は船べりに付いたバッテリーの端子
から)。今回の深さはおおむね50〜70メートルでした。
「海底から糸を5メートル上げ、一旦しゃくった後、さらに3メートル上げ
る。と、撒き餌のただなかを揺れる3つの仕掛けのどれかに魚が食いつく。コツ
ンという当たりが竿伝いに分かる。大きくしゃくって仕掛けを魚の口に食い込ま
せる。リールを電動で巻き上げ、大きいのはタモですくって水揚げ」
「当たりがなくても糸は5分おきに引き上げ、エサを付け直し、空になったア
ミカゴにも新たに8分目ほど詰め込んで投下。これを繰り返す」。船長さんやベ
テランの皆さんのアドバイスはテクニカルで、頻りに数字が出てきます。
思えば大昔、平等院そばの宇治川で、友達と我流でギギやハエジャコを釣って
遊んだ覚えがあり、それ以来(宇治川ではシジミも採れました)。釣りには川釣
り、磯釣りなどいくつものジャンルがあり、道具もそれぞれ異なり、そのなかで
はよく釣れる場所を探して移動する船釣りが効率的で面白い、と同乗の皆さんが
推奨します。
見よう見まねで竿を握ります。最初は仕掛けにすぐ食いつくというトラギスを
1尾。小さいので海へリリース。次いで正午前、体長10センチほどのタイを釣り
上げました。その後、数カ所を動き、魚群探知機のサーチ、潮目、潮流など船長
の経験値にしたがい、夕刻に入った海域では、立て続けに小さなタイ1尾、30セ
ンチはあろうかというアジを2尾。終日の釣果は大小合わせて5尾でした。
同乗のベテランらもタイ、アジ、サバを釣り上げ、狙いのイサキには出会わな
いままながら、とくに70センチと40センチのタイを釣り上げて船長のスマホで
撮影した際はご満悦のようでした(これらの写メは遊漁船のHPにアップ)。も
っとも、私は何より、小浜港に戻る間際、西の海に沈む夕日の豪勢な色彩に圧倒
されました。見込んだ以上の釣果より、あの日没には忘れがたい迫力がありまし
た。