桂川通信コメント
桂川通信コメント
作成日:2021/11/03
映画を4本



 いつも忙しそうなフリをしています。しかし今回は実際、悶絶の
寸前。10月中旬、PCを新しいのに換えたのはいいとして、作業で
欠かせない電子申請システムと給与計算ソフトを古いPCからうま
く移せず、ほとんどお手上げ状態。必要な手続きは労働局やハロワ
や年金事務所に直接持ち込む羽目に。給与計算ソフトは昨年度の記
録まで復旧させたものの、その後の大半は「手打ち」。新旧のPC
に罪はなく、私がアホなだけですが、当ブログのネタもないまま、
ヤケを起こしてレンタルDVD4本を合間々々に観てお茶を濁すこ
とにしました。なにやってるんだか。 ■エリック・ポッペ監督 『ウトヤ島、7月22日』  2019年3月公開のノルウェー映画。2011年7月、ノルウェーの
首都オスロの北西にある小さな「ウトヤ島」で起きた銃撃事件を再
現したドキュメンタリータッチの佳作です。

 ノルウェー労働党青年部の約500人がサマーキャンプを楽しんで
いた島に警官を装った男が侵入してライフル銃を乱射し、72分の間
に69人を殺害し、その惨劇を同じ72分間ワンカットで撮影したとい
う体裁です。  犯人は極右の自称キリスト教原理主義者で、のち身柄を押さえら
れ、精神鑑定で統合失調症の診断を経て裁判所で有罪判決を受けま
す。しかし映画では、遠方に一瞬その姿がみえるだけで、逃げ惑う
キャンプ参加者の恐怖を前面に据えたパニック映画になっています。
それなりに迫力があって引き込まれます。 ■マシュー・ヴォーン監督 『キングスマン』  007シリーズを追うような米英合作のスパイ・アクション映画。
日本公開は2015年9月。ロンドンの高級テーラーが実は国際的に中
立の諜報機関だという設定で、コリン・ファースがベテランのスパ
イ、タロン・エガートンがスパイ訓練生という配役。キングスマン
の面々はやがて世界支配をもくろむ悪党をやっつけるという、あり
がちなストーリーではあるものの、テンポよくメリハリの利いた快
作に仕立てています。  地味めに始まり、ストーリーに伴って話がどんどん派手になって
いく、という展開ともいえます。残虐なシーンも出てきますが、ど
こかコメディー風で、目をそむけたくなるような場面は多くはない
ようです。 ■益子昌一監督 『さまよう刃(やいば)』  2009年公開。東野圭吾さんの同名のベストセラー小説の最初の
映画化で、ひとり娘を殺され、犯人グループへの復讐に突き進む
初老の男を寺尾聰が演じ、伊藤四朗と竹野内豊が男を追う刑事2
人組に扮しています。  小説は読んではいませんが、何かの拍子に大まかなこのベスト
セラーの「謎」についてはどこかで聞いた覚えがあり、それを踏
まえると、映画は少し原作とはストーリーの組み立てを変えてい
るようです。話を分かりやすくするための簡略化だったように思
える反面、その分、ミステリーとしての味わいが弱くなったよう
にも見受けます。舞台の一つになった信州・菅平のペンション村
の情景描写もいま一つでした。 ■リドリー・スコット監督 『ゲティ家の身代金』  2018年5月日本公開の米英合作映画。1973年7月、米国のゲ
ティ・オイル創業者、ジャン・ポール・ゲティの孫(当時16歳)
がイタリア・ローマの街中を歩いていてマフィアに身代金目当て
で誘拐され、曲折の末に解放されるまでを描いた、これもドキュ
メンタリータッチの作品です。  とはいえ、世界史の教科書にも出てくる、石油ショック直前の
この史実をなぞったというより、ゲティ3世の母親(ミシェル・
ウイリアムズ)の行動を前面に出しての創作風味の一作で、そこ
そこ楽しめました。
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