桂川通信コメント
桂川通信コメント
作成日:2019/03/18
安土城



 滋賀県近江八幡市安土町で17日、親戚の法事があり、合間、ひとりで安土城跡に登ってきました。

 母方の実家が安土で、安土城跡は子供のころ気まぐれで登って以来。国の特別史跡には早くから指定されているものの、むかしはひとけもなく、草ぼうぼうの天守跡で拍子抜けした覚えがあります。今回は小雨のなか、結構多くの観光客が整備された石垣や案内板を見ながら天守までの道を往復していました(1時間ほどで登り下りできます)。

 琵琶湖東岸の安土山(標高199メートル)山頂に織田信長が1579年に築き、3年後、本能寺の変直後に焼失した安土城跡に出向いたのは、三日月大造・滋賀県知事が今年に入って「安土城の復元」を言い出したことから。特別史跡なので、復元は文化庁の許可を得て当時の姿を基本、木造で忠実に再現しなければならず、費用数百億円が見込まれるということです。もっとも、知事は地元の反応は上々として、来年度予算に調査費を計上するなど、やる気。そこで、だいぶ整備が進んだと聞いた城跡の見物にざっと50年ぶりに出向いた次第です。

 日本の城郭史上初めて5層7階、高さ33メートルの壮大な天守を持った安土城は、山本兼一さんが長編歴史小説『火天の城』で描き、同じタイトルで映画にもなりました。私はともに読了し、観賞していますが、実際の天守跡から琵琶湖方面を眺めていると、ここに安土城を復元するのは相当に面白いのではないか、と実感しました。

 但し、復元されたとしても、人気スポットになるかどうかは未知数。城跡はJR東海道在来線・安土駅のそばで、同じ沿線だけでも多数の競争相手がおり、安土城がそれらの先輩格だったとはいえ、国宝姫路城、国宝彦根城などからは復元建築物は格下の扱いになるのでは、とも思えるからです。余計なお世話かも知れませんが。
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